アクリルキーホルダーやオリジナルグッズ全般の印刷技術の話

日本キーホルダー工業ではアクリルキーホルダーやメタルキーホルダー、ラバーマスコットなど様々なキーホルダーの作成サービスを提供しています。

今日はキーホルダー制作やオリジナルグッズ製作に仕事ととして関わっている方に送る印刷技術のお話をしたいと思います。知ることで、より売れる、より成果が出せるきっかけにしてもらえたらと思っています。

日本キーホルダー工業をご利用いただくお客様は法人企業様も個人様も多いのですが共通しているのは作成したキーホルダーを販売するケースが多いということです。仲間内で作って配るというケースももちろんあるのですが販売する方々にとっては販売する為に製造の知識が無いよりはあった方がいいのではないか、また知識をつけることで自身の活動にとって最適なグッズや最適な印刷方法を知っておくことはプラスになるのではないかと考えました。

そこで今日は印刷技術の基本をお伝えしようと思った訳です。

我々も外注業者さんにオリジナルグッズ作成のお仕事を依頼する際には製造知識がある方に頼りたいと思うものです。これを読んだお客様がモノを知り印刷技術を知り、圧倒的な成果を出せるようになることを願っています。

オリジナルグッズ製作でよく用いられる印刷方法

アクリルキーホルダーに限らず、一般的な印刷方法を分類する時には大きく分けて2つに分かれます。それは製版が必要な印刷と製版が必要ない印刷方法です。

■製版が必要な印刷方法
シルクスクリーン印刷
凸版印刷
オフセット印刷
パッド印刷      など

製版がどんなものかと言いますと、インクの付着する所と付着しないところをつくり印刷をしたい対象物にインクを透過させたり押し当てたりすることでインクを定着させる印刷方法です。シルクスクリーンはインクが通る穴を版につくるもの、凸版印刷は版に凸凹をつくりインクを当てるもの、オフセット印刷やパッド印刷は対象物(紙や製品など、メディアなどとも言われます)と製版が直接触れないという特徴を持っています。こちらは後述します。
これらは版の作成に費用がかかるので数枚を刷るというのには一般的に向いていない反面大量にする場合にはとても効率の良い印刷方法として古くから一般的に印刷と言えば製版が必要なものが多く用いられてきました。

■製版を必要としない印刷
レーザープリント
インクジェット印刷
転写印刷
∟ラバー転写
∟トナー転写
∟カッティング転写
∟昇華転写      など

印刷をしたい対象物にインクを直接塗布する印刷方法です。プリント技術が進み全てプリントヘッドから印刷をすることが可能になると製版の必要プリント方法が普及しました。現在で転写印刷も最初の工程ではインクジェット印刷、あるいはトナープリントを踏むものが多い為製版印刷はインクジェット印刷、トナー印刷に大別されると言ってもいいかもしれません。

印刷方法の大分類をお話したところで、次は布プリントなど大量なプリントで古くから用いられ今でも多くのオリジナル製品に印刷をされている「シルクスクリーン印刷」から説明をしていきたいと思います。

シルクスクリーン印刷

孔版印刷と言われる印刷方法一種になります。メッシュ状のもので製版をつくり、版に穴(孔ともいいます)、孔(あな)の部分にだけインクが投下されることで体調物にインクを塗布するプリント方法になります。Tシャツでは大定番の印刷方法ですが、プラスチックやガラスの印刷にも用いられる商業印刷ではとても一般的で広範囲に活用される印刷方法です。凸版はでっぱっているところにインクをつけて印刷する為、こまめにインクの塗布が必要でした。また版を直接対象物に押し当てることで印刷する為劣化が起こることも凸版の特徴でした。
しかしシルクスクリーン印刷は製版上の孔にインクが通りさえすれば印刷が可能ということで大量に印刷する為に爆発的に広がった印刷方法だと言えます。
色数毎に製版の必要があり製版代金もサイズや仕様に応じて1000円~10000円程度となります。色数が多い分には向きませんがTシャツプリントでは未だに多くある1色プリントで100枚以上する場言には驚くほど安く印刷ができるのも特徴です。

主にシルクスクリーン印刷が用いられるグッズ
Tシャツのプリント、トートバッグ、ボールペンなどの名入れ、時計やテレビのリモコンボタンなどにもシルクスクリーン印刷が施されています。

オフセット印刷

オフセット印刷も製版が必要な印刷方法の一つです。版に凸凹をつけ、そこに水とインクを付着させて、インクが付着している面と付着していない面をつくります。以上のようにインクの付着した製版とブランケットと呼ばれる樹脂やゴムでできた転写ローラーを密着させる(OFF)ことでブランケットにインクを写し、ブランケットを介して紙などの対象物に印刷をする(SET)といった工程で仕上げられます。製版と対象物が直接触れないという印刷方法から「オフセット印刷」と言われます。版が直接印刷物に触れないことから版の摩耗による劣化が少なくとても鮮明で個体差のない印刷物が短時間で大量に仕上がるという点が特徴です。こちらの製版も色数分作成する必要がありますがフルカラーの場合はC(シアン)、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、K(キープレート)、の色の4元素の分解で表現されます。つまり4版分製版コストがかかるということですがシルクスクリーンと違いフルカラーでの印刷が一般的です。

主にオフセット印刷が用いられるアイテム
雑誌やポスターなどの大量の紙への印刷や缶詰めなどの大量な金属印刷。

インクジェット印刷

印刷ヘッドの進化により可能になったニュースタンダードとも言える印刷方法です。インクの粒子を印刷ヘッド内で正確に制御し印刷する製版のいらない印刷方法です。最大の特徴は何と言っても1枚印刷しても100枚印刷しても印刷コストが変わらないという点です。そのような特徴からオンデマンド(好きな時に好きな分だけ)プリントと分類されます。
家庭用のプリンターもこのインクジェット印刷ができる機材となります。紙への印刷以外にもTシャツ専用のインクジェットプリンターもあり、株式会社リアライズのTシャツ印刷事業はメインの印刷方法ともなっています。

そして、アクリルキーホルダーもこのインクジェットプリントの一つであるUVプリントという方法で印刷されています。

UVインクジェットプリントはインクを塗布した直後に紫外線(UVレーザー)
を照射することでインク内に科学反応を起こさせて硬化させる印刷手法でインクジェットプリントの中でもさらに特殊な印刷方法とも言えます。対象物を選ばずに印刷することが可能なので、布や紙などと違ってインクが染みこまないようなプラスチック、アクリルなどへのプリントではよく用いられます。現在のアクキーの盛り上がりはこのUVインクジェットと言う技術が支えていると言っても過言ではないですね。

インクジェットプリントが用いられる印刷物
家庭用の紙印刷、フルカラーTシャツやトートバッグなどの布プリント

UVインクジェットプリントが用いられる印刷物
アクリルキーホルダー、プラスチック製品へのフルカラー印刷

転写印刷

転写印刷はインクジェット印刷やトナー印刷したものを対象物に写しこむ印刷方法全般のことを言います。ここでは一般的な転写プリント4種類をご紹介します。

■トナー転写

トナー印刷とはレーザープリンターを用いた印刷方法です。インクジェットと同じく製版のいらない印刷方法です。インクジェットプリンターに搭載されているインクタンクの代わりに「トナー」と言われる色のついた粉を格納したタンクを搭載し紙にトナーと光をあてて色を定着させる印刷方法です。トナー転写はそのトナー印刷を用いた転写プリントの手法です。専用紙にトナー印刷をし専用紙をカットして熱圧着させることで対象物に印刷紙を貼り付けます。Tシャツやトートバッグに施されフルカラー表現と堅牢度が高いことが特徴です。

■ラバー転写

ラバー転写はラバー転写紙という特殊な紙にインクジェット印刷でデザインをプリントし印刷部分をカットして熱圧着する印刷方法です。こちらもTシャツやトートバッグなどの布ものへのプリントがメインです。製法はトナー転写と同じですが発色の良さが特徴です。トナー印刷はマットな表現、ラバー転写の際のインクジェット印刷は高発色、という違いがあります。印刷スピードはトナーが圧倒的に早くインクジェットは時間がかかるという特徴があります。

■カッティング転写

カッティング転写はこれまでのプリント方法とは一線を画したプリント方法です。まずインクを使いません。色のついたカッティングシートをカットし熱圧着するという印刷方法でカッティングプロッターという機械と熱プレス機だけで作業を行います。こちらも堅牢度の高さに定評のある印刷方法で布プリントの現場ではごくごく一般的に用いられる手法です。1色だけの表現の場合はよく使われます。
色が落ちるという概念がないためボディを激しく使用するスポーツウェアなどによくもちいられます。ユニフォームの背番号などはカッティング転写が一般的です。

■昇華転写

最後に紹介する印刷方法が昇華転写。こちらは新しい印刷方法として今後より一般的になるである印刷方法です。昇華インクという特殊なインクを搭載したインクジェットプリンターで昇華転写専用紙にデザインを反転させてフルカラープリントをします。その専用紙を対象物に押し当て熱プレスをすることで色素のみを写しこむという印刷方法です。
トナー転写、ラバー転写、カッティング転写がカットして貼り付ける、だったことに対し昇華転写は色のみを写すというのが特徴です。その為最初のインクジェットプリントの工程では”デザインを反転する”必要がある訳です。
こちらのプリントの特徴はなんと言っても発色の良さ。そして色素が写し込まれる為、決して色が落ちたり剥がれたりする事がないということも大きなポイントです。ポリエステル製のものにしか印刷できないという成約があるので布プリントの現場では主役になれていないのですが、フルグラフィックTシャツは昇華転写印刷で作成されています。
その他マグカップや巾着、コースター、スマホケースなどで昇華転写印刷が用いられています。最近ではフルカラー印刷のマスクは昇華転写がほとんどです。

個人的には今後は昇華転写に注目していて製法の気軽さと色剥がれがないというところから今後もっと多くの印刷メディアに採用されていくのではないかと期待していますし個人としても研究を重ねていきたいと思っているところです。

オリジナルグッズによく使われる印刷方法のまとめ

ざっとでしたが代表的なプリント方法を解説させていただきました。今日は少しキーホルダーという枠を越えてお話をさせていただきましたいかがでしたでしょうか?営業や企画の担当の方は、プレゼンや商談の際にさらっと自然にこうした印刷方法の知識を交えて話せるようになるとその場を有利に展開できたりするかもしれません。
少なくとも共に何かに取り組むパートナーとして、印刷方法や製造知識のある方は信頼され、選んでいただけることが多いことは経験上感じています。

数量が少ない時はインクジェット、布などの色数が少なく枚数が多めの時はシルクスクリーン印刷、などその用途に適した印刷方法を知り提案ができることは成果につながるのではないかと思いますのでぜひこれよりも突っ込んだ知識に触れてみていただけると嬉しいです。この記事がそんなきっかけになれましたら幸いに感じています。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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このあともアクリル関連の新商品は続々とリリース予定です。日本キーホルダー工業は止まりませんよ!

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