アクリルキーホルダーの印刷・カット・仕上げの工程を大公開。

おはようございます。

「もっとも簡単にアクリルキーホルダーを作成できるのは日本キーホルダー工業です」

・・・と、そんな誇りをもって日々運営をしています。

なぜか・・・?

まずは、近年アニメ・ゲームで公式も同人も爆発的な人気グッズであるアクリルキーホルダーの作成の流れをご紹介します。

アクリルキーホルダーのデザインデータ作成の流れ

 

一般的にアクリルキーホルダーの作成は以下のような流れとなります。

1.データ作成
2.印刷用データへ調整
3.アクリル板へ印刷
4.レーザー加工機によるアクリル板のカット
5.接続パーツの取り付け

まずはアクリルキーホルダー用のデザインデータの作成から説明します。
このキャラクターの絵(元画像はJPGデータ)を元にしてデザインデータの作り方を説明します。



AdobeのIllustratorを使ってデータは作成します。元画像のJPGデータを貼り付けたら、アクリルキーホルダー作成用データの特徴である「白版用のデータ」と、「レーザーカット用のカットライン」を作成します

白版と言われるものは何か?
印刷機のカラーヘッドはCシアン(青)、Mマゼンダ(赤)、Yイエロー(黄色)、Kブラック(黒)、の4元素とWホワイト(白)とに分かれています。
白版をつくらず、つまりはWホワイトを使わずにCMYKだけでアクリル板にカラー印刷してアクリルキーホルダーを作成をすると・・・



このようにアクリルの透明さが透けた状態の仕上がりとなります。この透ける仕様を利用したデザインアイデアもあるのでそれはまた事例として紹介します。

通常はこのように「透けてしまう感じ」を回避する為にはCMYK印刷をした後に上から(キーホルダー前面からみると裏側から)Wホワイト印刷を施します。
カラーが透けないようになるのです。



この白版の作り方ですが、元素材のJPGからキャラクター部分を抜き出して画像の輪郭ひとつひとつにパスを付けてK100%に色付けをし、パスデータのサイズをデザインよりも0.1mm内側に小さくして下さい。さらにレイヤーを分けて白版レイヤーとします。

白版用パスデータに対して2.5mm外側にカットラインのパスデータをつくります。パスのオフセット機能を使うと便利です。こちらもレイヤーを分けカットラインレイヤーとしたあとに吊元穴用のパスを作成し、先に作成したパスデータと統合してカットラインのパスデータを完成させます。




この状態でアクリルキーホルダー用のデザインデータ作成が完了となります。

アクキーの白版やカットラインの詳しい説明、作り方はコチラ

作成されたデザインをアクリル板に印刷。

次の工程はさきほど作成したデザインデータをアクリル板に印刷する工程です。
アクリルキーホルダーの印刷にはUV印刷という印刷方法が用いられています。

UV印刷とは・・・UV硬化型のインクで印刷物に印刷すると同時にUV(紫外線)をあてインクを硬化させる印刷方法となります。油性印刷とは違いインクが染みこまない素材にも印刷できることや、瞬時に効果する為乾燥の時間もいらないことが特徴です。

日本キーホルダー工業では、アクリル印刷にRoland VersaUV LEF-200 とMIMAKI UJF6042-MK2 を使用しています。どちらも国内トップメーカーによる最高品質の印刷ができるUVプリンターとなります。


VersaUV LEF-200


UJF6042-MK2

今回は色の発色に定評があり、アニメやゲームのキャラクターグッズによく使われるRoland VersaUV LEF-200を使用して印刷してみます。
同人グッズとしてのアクリルキーホルダーもこのプリンターを使用して作成されることが多く安定の仕上がりに定評がある機材です。

 

今回は白版無しバージョンもつくります。

キーホルダーの裏側にあたる方向に、まずはデザインレイヤーのCMYKを印刷し、その上から白版レイヤーのベタ塗印刷をします。

ちなみに、UVプリンターとはインクをのせたあとにUVライト(紫外線)を照射し瞬時にインクを固めてしまう方式のインクジェットプリンターです。
アクリルのようなツルツルした素材でもインクをはじかずに色が乗るのはこの「UV硬化」という技術を使っているからなのです。


印刷完了ほやほやのアクリル板です。

デザインが印刷されたアクリル板をレーザーカット!最後に接続パーツを付けて完成

印刷の工程が終了すると、次はいよいよアクリルのカット作業になります。ここまでくるとアクリルキーホルダーの作成もいよいよ大詰め。
アクリルキーホルダーのカットは、データ作成時につくったカットラインレイヤーに作成されたパスデータに沿ってレーザーをあて、熱でアクリル板を焼き切っていきます。
レーザーカットに使用する機材は、GCC SPIRITと、EPILOG LASER Helix Fusionを使用しています。


今回は一般的な3mmの厚さのアクリルキーホルダーの作成によく使われるSPIRITを使ってアクリル板を切り抜いていきます。


カット中の模様。

通常アクリルキーホルダーの作成に使われるアクリル板は3mm厚で500mm×330mmサイズです。そのアクリル板に面付けされたアクリルキーホルダーの元を約10分程度でレーザーカットします。

最後に接続パーツをつけて(今回はナスカンハートにしました。)透明袋に個別包装して完成!



以上がアクリルキーホルダー作成の全体の流れとなります。


上記の工程をご覧いただくと、 お客様自身に作成いただく「印刷用とカット用のデータ」が必要になってしまうこと。 これが、他のオリジナル、ノベルティグッズ作成に比べて、アクキー作成が「難しい」と感じてしまう要因ではないでしょうか?

オリジナルデザインデータ調整を無料にて対応中

これまで、通常はお客様に完成データでの入稿をお願いしてきました。完成データでない場合はデータ作成サポート料金として1000円程度申し受けていました。
他社さんでもこの対応は同様です。1500円から2000円がデータ作成料金の相場となります。

そこで日本キーホルダー工業では、業界初の試みとしてデータ作成を完全無料にて対応させていただくサービスを開始いたしました。



お客様は作りたい画像をJPGデータで送っていただくだけ、たったそれだけでサイズの調整も、白版パスデータの作成も、カットラインの作成も吊元穴の作成も、全て日本キーホルダー工業が無料にて対応させていただきます。

オリジナルアクリルキーホルダーの印刷・カット・仕上げなら日本キーホルダー工業へ

以上のことから、

「もっとも簡単にアクリルキーホルダーを作成できるのは日本キーホルダー工業です」

と胸を張って申し上げます。

「多くの方にアクリルグッズを」という思いの元に始まった業界初のこの試みをぜひお試しくださいませ。

と決まったところで、今回の記事を終えたいと思います。まだまだ紹介しきれない細かい情報はありますが、これまでにもさまざまな形でアクリルキーホルダーの作り方や皆さまが知っていて得する情報は発信していますのでぜひこちらの記事一覧を参考になさって下さい。

アクリルキーホルダー作り方 記事一覧

いかがでしたでしょうか?
今回こうして思い切ってアクリルの印刷工程など突っ込んだ部分を紹介させていただきました。まだまだ記事を書いていくことに不慣れもありますし記事のサイズもどの程度が適切か、など手探りもありますが印刷事業者としてこれまでもそうしてきたように手探りの中で皆さまへの伝え方も日々試行錯誤し最適なコンテンツとなるように執筆力と発信力も磨いていきたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

アクリルキーホルダー作成のページへ

 

2020年10月2日 追記:

今回は実際にアクキーを制作するという工程の流れをデータ作成、アクリル板への印刷・カットという加工、接続パーツ、仕上げ、一つ一つ紹介させていただきましたが、現在アクリルスタンドも大変多くの制作相談をいただいております。

ここはひとつブームと言っていいのではないかと感じている程です。

10年程前から、アクリルに印刷や加工を施したグッズはキャラクター業界の人気アイテムとして認知をうなぎ上りにあげてきていましたが、ここ数年はアイドルや芸人さん、スポーツ選手、そして企業の販促品といったものまでとても多くの業界でアクリルの印刷や加工をほどこしたオリジナルグッズが展開され、その表現の幅は拡大の一途をたどり日々相談の量も増えつつさらに質も変わってきているように思います。
その件は以下の記事でも紹介していますのでぜひご覧になって下さい。

アクリルスタンド人気の歴史

そういったことも踏まえてアクリルスタンドのことも書きたい!と思ったのですが記事のサイズをいたずらに大きくしてもいけないと思い、それはまたの機会に。

次回はアクリルスタンドの制作工程をやはり印刷から追ってみたいと思いますのでどうぞお楽しみに!

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